『本のひろば』は、毎月、キリスト教新刊書の批評と紹介を掲載しております。本購入の参考としてください。
2023年3月号
出会い・本・人
古本市で見つけた本(津田謙治)
特集
旧約聖書の説教を読むなら▼この三冊! (左近豊)
本・批評と紹介
- 『八木重吉 家族を詩う』日本キリスト教団出版局 編 (小林正継)
- 『大学にキリスト教は必要か』梅津順一 著 (大西晴樹)
- 『神の子イエス・キリストの福音』久野牧 著 (吉田隆)
- 『ウェストミンスター信仰告白講解 上巻』袴田康裕 著 (水垣渉)
- 『なぜ君は笑顔でいられたの?』「福本峻平の本」制作委員会 編 (嶋田順好)
- 『ロゴセラピーと物語』勝田茅生 著 (林田憲明)
- 『共観福音書 下』 ジャン・カルヴァン 著/森川甫、吉田隆 訳 (野村信)
- 『心が傷つきやすい人への福音』高橋秀典 著 (坂野慧吉)
- 『みことばの楽しみ』山口勝政 著 (坂井純人)
- 『どう読むか、聖書の「難解な箇所」』青野太潮 著 (榎本譲)
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編集室から
この度、『本のひろば』の編集委員を前任者から引き継ぎました。これまで自分が編集担当した本の書評を本誌に掲載してもらったことは度々ありました。今回、一歩踏み込んで編集委員という立場で文書センターや他社の方々と協働していく中で、この雑誌の意義もあらたに見えてくるのではないかと期待しています。
私がキリスト教出版で働き始めたのは一二年前のことです。それまで一般企業の出版社やフリーランスで編集者として働いてきたのですが、同じ出版業でもさまざまな面で勝手が非常に違うことに驚いたことを思い出します。
そのうち、違いに目を向けても意味がないことが多いと気づくようになりました。そして、共通していることを意識するようにしました。それは、「一冊でも多く」ということです。私が長く勤めていた出版社の編集部では、目標たる合言葉が「一冊でも多く売る」でした。編集者は本をつくるだけでなく、パブリシティ(PR活動)も積極的におこなっていました。
「売る」というとガツガツしているように思われがちですが、文書伝道を目指すキリスト教出版にとっても「一冊でも多く売る」ことは「一人でも多くの人に伝道する」ことと同義、あるいは同義であるべきだと思うのです。そのためにも『本のひろば』のさらなる可能性を模索できれば幸いです。(市川)
予 告
本のひろば 2023年4月号
(巻頭エッセイ)石原知弘、(書評)日本キリスト教詩人会編『聖書における光と影』、J・ゴールディンゲイ著『神の物語としての聖書』、朝岡勝著『大いに喜んで』、フスト・ゴンサレス著『21世紀のキリスト教入門』、中井珠恵著『スピリチュアルケア 入門篇』、大井満責任編集『キリストの日に向かって』、石丸昌彦著『老いと祝福』他