『本のひろば』は、毎月、キリスト教新刊書の批評と紹介を掲載しております。本購入の参考としてください。
2023年7月号
出会い・本・人
『韓国現代史と教会史』からの巡りあわせ(大西晴樹)
特集
- 三位一体を学ぶなら▼この三冊+α!(坂井純人)
- 『アウグスティヌス著作集』完結記念誌上インタビュー(金子晴勇)
本・批評と紹介
- 『「キリスト教学」の探究』安酸敏眞 著 (片柳榮一)
- 『交差するパレスチナ』在日本韓国YMCA 編 (岩城聰)
- 『オリゲネス 創世記説教』小高毅、堀江知己 訳 (富田雄治)
- 『非暴力の教育』小見のぞみ 著 (小林よう子)
- 『戦争と平和主義』富坂キリスト教センター 編 (西原廉太)
- 『神さまの宝もの』大頭眞一 著 (齋藤篤)
- 『イエスの示す道』ヘンリ・J・M・ナウエン 著/友川榮 編訳 (川上直哉)
- 『共に生きる「知」を求めて』荒川朋子 著 (色平哲郎)
- 『〈ウェストミンスター信仰告白〉歴史的・分析的註解』松谷好明 著 (相馬伸郎)
- 『湯浅八郎の留学経験』辻直人 著 (吉田亮)
- 『聖書語から日本語へ』鈴木範久 著 (加藤常昭)
- 近刊情報
- 書店案内
編集室から
今月号及び先月号の最終ページの前に「キリスト教書店大賞2023」のご案内をお載せしていますがご覧になっていただいているでしょうか。前年に出版されたキリスト教書の中から、全国のキリスト教書店の店員がお薦めの本に投票して大賞を選ぶもので、今年で第13回になります。現在は一次投票を経てノミネート11作品が選ばれたところで、夏までの二次投票で大賞が決まります。
私もかつてキリスト教書店に勤務していたころ投票に参加していましたが、内輪では投票内容が公開されるため、他の書店員の方が選んだ書籍を知ることもできて興味深いものでした。ただ前年に刊行された書籍が投票対象ということで、書店員にとって印象に残っているものほど票が集まりやすく、それはえてして「よく売れた本」になりがちではあります。また、遅く出版されたものほど記憶に新しいため有利であったりということも…。
そうは言っても、ノミネート作品は本誌で取り上げられたものが殆どで(全部ではないのが少々口惜しくありますが)、いずれも自信をもってお薦めできる良書です。本誌読者の皆さまには既にお読みになられたものも多く含まれているかもしれません。ノミネート作品をご覧になり、未読のものを探す、あるいは既読のものを改めて開いてみるなどして大賞作品を予想するのはいかがでしょう?
大賞の発表は8月です。どの作品が受賞するのか、どうぞお楽しみに! なお、過去の受賞歴などはフェイスブックhttps://www.facebook.com/christianbookoftheyearでご覧になれます。こちらも是非ご覧ください。(村上)
予 告
本のひろば 2023年8月号
(巻頭エッセイ)田中光、(書評)住谷翠著『雅歌の説教』、木原活信著『ジョージ・ミュラーとキリスト教社会福祉の源泉』、小友聡著『コヘレトと黙示思想』、N・T・ライト著『すべての人のためのマタイ福音書2』、湯浅八郎著『民芸の心〔新装和英版〕』、堀江洋文著『ハインリヒ・ブリンガー』、鬼頭葉子著『動物という隣人』、及川信著『イースター小品集 わたしが十字架になります』他