『本のひろば』は、毎月、キリスト教新刊書の批評と紹介を掲載しております。本購入の参考としてください。
2021年11月号
- 出会い・本・人 「見えない線」を求めて 島田由紀
- 特集 民主主義を学ぶなら この三冊! 柳父圀近
- 本・批評と紹介
- N・T・ライト著/浅野淳博訳 『N・T・ライト新約聖書講解9 すべての人のためのローマ書1 1 -8章』 (鎌野直人)
- 船本弘毅著 『聖書に聴く「人生の苦難と希望」』 (髙橋貞二郎)
- 小原 信著 『十四歳からの読書ナビ』 (柴崎聰)
- ビリー・ジーン・コリンズ著/アダ・ダガー・コヘン日本語版監修/山本 孟訳 『ヒッタイトの歴史と文化』 (石川立)
- 上智大学中世思想研究所編 『「原罪論」の形成と展開』 (田中裕)
- 関田寛雄著 『目はかすまず気力は失せず』 (沢知恵)
- ジャン・カルヴァン著/堀江知己訳 新約聖書註解Ⅻ 『テモテ・テトス・フィレモン書』 (飯田仰)
- 金子晴勇著 『キリスト教思想史の諸時代Ⅲ』 (阿部仲麻呂)
- 近刊情報
- 書店案内
編集室から
本誌「本のひろば」では、毎号冒頭の2−5ページでテーマに応じた三冊の書籍を紹介した記事を掲載しています。今月は「民主主義を学ぶならこの三冊!」と題した民主主義についての特集です。既にお読みになっていただいたでしょうか。
近年の日本では民主主義の根本が危機を迎えているように思われてなりません(日本だけではないかもしれませんが)。今月号が刊行されるのは与党の総裁選が終わり、衆議院選挙を間近に控えた頃になるはずです。その意味では非常にタイムリーな特集になったのではないでしょうか。近年の情勢の切れ味鋭い解説も交えて、非常にためになる本が紹介されています。まだの方は是非ご一読ください。読書の秋です。大きな政治イベントを前に民主主義についておさらいをしておくのも一興かと。
今月号だけでなく、先月は「金と神」について、先々月は「原発問題」等々、各号重要な問題について識者がキリスト教的な知見を提供してくれています。重たいテーマだと敬遠された読者もおられるかもしれませんが、まだ本誌をお手元にお持ちでしたら読み返してみてはいかがでしょうか。きっと世界へのクリスチャンとしての視点を養う一助となってくれると思います。(村上)
本誌の表紙も手掛けてくださっていた装丁家の桂川潤さんが、7月5日にお亡くなりになりました。これまでのお働きに感謝するとともにご冥福をお祈りいたします。
書き手
キリスト教文書センター
関連
- 2023年8月1日
- 2023年7月1日
- 2023年6月1日
- 2023年5月1日