『本のひろば』は、毎月、キリスト教新刊書の批評と紹介を掲載しております。本購入の参考としてください。2026年3月号
出会い・本・人
お釈迦さまの手のひら(西平直)
特集 シリーズこの三冊!
聖書の謎(ミステリ)に迫るためのこの三冊!(清涼院流水)
本・批評と紹介
- 『いばらの冠と愛の炎』N・T・ライト 著/本多峰子 訳(ネルソン橋本ジョシュア諒)
- 『ヒューマニズムということ』原 敬子 編著(香山リカ)
- 『雅歌註解』ギュイヨン夫人 著/大須賀沙織 訳(鶴岡賀雄)
- 『冬のキリスト』越川弘英 著(佐原光児)
- 『教会暦によるキリスト教入門』前川裕 著(田中郷史)
- 『イエスの語るたとえ』本多峰子 著(関智征)
- 『中学生の孫への手紙』滝沢克己 著/滝谷美佐保 編(小林孝)
- 『キリスト教思想史の例話集Ⅲ』金子晴勇 著(関川祐一郎)
- 『ツィンツェンドルフ』エーリヒ・バイロイター 著/梅田與四男 訳(立山忠浩)
- 『神学と社会理論』ジョン・ミルバンク 著/原田健太朗 訳(鏑木政彦)
- 『どうすれば赦せるようになるのか』クリス&ジェイミー・ベイリー 著/田尻潤子 訳(川上直哉)
編集室から
半世紀以上にわたり、キリスト教書を刊行してきた日本キリスト教団出版局が事業整理・縮小することになりました。さまざまな仕事、職場を経験してきたわたしにとって15年は一番長く働いた職場です。最初の10年は『信徒の友』『こころの友』の編集者でしたが、一般の出版社で長く働き、自身はカトリック信徒という、いわば異分子のわたしを育ててくれたのは紛れもなく『信徒の友』『こころの友』の執筆者、そして取材などで訪れた教会の皆さんでした。その後の書籍の仕事もこの10年間のストックのおかげで、いろいろな企画を練ることができました。惜しむらくは、それらを書籍化すること自体が容易ではないのが実情だったことです。今回の事実上の事業終了に際して思うのは、専門書や信徒の養いのための本だけでなく、クリスチャンではない方々にも読んでもらえるような本をもっと戦略的に出せなかったのだろうかということです。信徒数が減っているキリスト教界で本を作って売っているだけでは、版元や書店の存立が危うくなるのは自明のことです。収益事業と伝道は両輪であることをあらためて思います。販路をキリスト教界外に広げることは容易なことではありませんが、それこそが伝道ではないかと思わされます。今回の出来事で、わたしは神さまから「アウェイで伝道せよ」と呼びかけられているような気がしています。今後どのようなかたちになるかわかりませんが、既成の概念にとらわれずに、文書伝道に用いられる器でありたいと願っています。またいつか、きっとどこかでお会いしましょう。(市川)
予 告
本のひろば 2026年4月号
本・批評と紹介
(巻頭エッセイ)小松加代子「女性のための本屋」
(書評)崔炳一著『植村正久と日本の教会』、M・L・ベッカー著『総説 キリスト教神学』、上田光正著『バルト神学への道しるべ』、濱和弘著『傘の神学Ⅱ 特殊啓示論』他











