『本のひろば』は、毎月、キリスト教新刊書の批評と紹介を掲載しております。
本購入の参考としてください。
2016年7月号
出会い・本・人
キリスト教教育の担い手(高橋潤)
本・批評と紹介
- 『雪に閉ざされて』
ホイッティア著、新教出版社―(柴崎聰) - 『3・11以降の世界と聖書』
福嶋裕子他、日本キリスト教団出版局―(並木浩一) - 『ルワンダ 闇から光へ』
竹内緑著、日本キリスト教団出版局―(神田英輔) - 『死者の復活』
T.ピーターズ他、日本キリスト教団出版局―(芦名定道) - 『律法の彼方に』
小原福治著、キリスト新聞社―(笠原義久) - 『白い鹿』
ヨゼフ・ドミヤン版画/押田成人詩、日本キリスト教団出版局―(若松英輔) - 『新約聖書解釈の手引き』
浅野淳博他、日本キリスト教団出版局―(河野克也) - 『雑草庵日記』
大沼潤子著、日本キリスト教団出版局―(佐藤司郎) - 『説教への道』
加藤常昭著、日本キリスト教団出版局―(後宮敬爾) - 『中心を見定めて生きる』
柳澤嗣世著、キリスト新聞社―(深井智朗) - 『教会と戦争』
川端純四郎著、新教出版社―(小海基) - 『エラスムス神学著作集』
金子晴勇訳、教文館―(加藤武) - 『砂漠に引きこもった人々』
戸田聡編訳、教文館―(久松英二)
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編集室から
本をプレゼントしたい時、相手のことを思い、相手が喜ぶであろう作品を選ぼうと大いに悩むことがある。一体、どんな本を選べば良いのだろうか? 自分では「これは面白い!」「なんと素敵な!」と思って贈った本が、相手に全く響かないこともある。プレゼント用の本選びには、こうした思い込みによるミスマッチが案外多いのかも知れない。本をプレゼントするには、相手を良く知り、相手を思いやる気持ちがなければならない。
教会やキリスト教主義学校の知人には、クリスマスやイースターの本、求道者向けの本、受洗、結婚、卒業、入学、就職などの節目にふさわしい本が喜ばれるだろう。家族には誕生日や記念日、母の日や父の日、こどもの日に、御言葉のメッセージ付き写真集や、詩画集などが良いかも知れない。そのほか、声に出して読みたい絵本、本誌にも掲載されている本屋さんお勧めの本、表紙がおしゃれで部屋の飾りづけにもなる本、お悩み解決本、小辞典、こどもが好きなキャラクターの本、学習図鑑など分野は限りなくある。
その人の蔵書を見れば人柄がわかると言われる。ならばよりいっそう本選びの想像力を働かせる必要がある。本は単なる物ではなく、精神的な営みをも含んでいるからである。だからこそ贈り物としての本は、ミスマッチすればとんだ誤解を受けかねない。しかし本をプレゼントするということは、本という「心のビタミン」を贈ることでもある。隣人に信仰生活の栄養補給として良書をプレゼントしてはいかがだろうか。そのための参考として本誌を活用していただければ幸いである。(友川)