『本のひろば』は、毎月、キリスト教新刊書の批評と紹介を掲載しております。
本購入の参考としてください。
2017年2月号
出会い・本・人
聖書・ヴィトゲンシュタイン・ルター(高井保雄)
エッセイ
『従順という心の病い』を翻訳して(村椿嘉信)
本・批評と紹介
- 『従順という心の病い』
A・グリューン著、ヨベル―(富田正樹) - 『聖書に聴く「生と死」』
船本弘毅著、教文館―(関田寛雄) - 『なぜクリスチャンになるの』
T.ラドクリフ著、教文館―(岩城聰) - 『キリスト教弁証学』
近藤勝彦著、教文館―(井ノ川勝) - 『わたしたちはどんな死に方をしたいのか?』
M・デ・リッダー著、教文館―(窪寺俊之) - 『希望の教育へ』
レギーネ・シントラー著、日本キリスト教団出版局―(大澤秀夫) - 『ルターから今を考える』
小田部進一著、日本キリスト教団出版局―(神田健次) - 『キリシタン大名 高山右近とその時代』
川村信三著、教文館―(片岡瑠美子)
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編集室から
ネットショップで有名なアマゾンが2015年11月にリアル書店「Amazon Books」の一号店を米国シアトルに開店、2017年には新たに四号店をシカゴに開店予定。さらには、コンビニ進出も模索しているとのことで、2017年には出店との報道もあり、実店舗ビジネス参入に向けて新しい動きがでている。
「Amazon Books」では、オンラインで人気の星4.8以上の評価を得た書籍を集めたコーナーを設置し、書籍には星数評価やカスタマーレビューを記載したカードも添えられ、ネットユーザーのトレンドに敏感なアマゾンならではの棚の展開を行っている。書籍の表紙にスマートフォンをかざすと、アマゾンのホームページにジャンプして、詳細な書誌情報にもアクセスできる。書籍はすべてオンラインと同じ価格で販売。既存の書店を経営難に追い込んできたアマゾンが実店舗を展開することには、批判的な見方があるが、報道によるとアマゾンは米国で書店400店を出店することを計画しているとのこと。多くの書店にとってはさらなる脅威となり得る。
アマゾンのコンビニ進出については、現在、シアトルにあるアマゾン本社内で社員向けの店舗として試験運用中。30坪(セブン・イレブン並み)の店舗面積で、「ポケモンGo」ならぬ「Amazon Go」と称され、何が驚きかというと、店舗にはレジがないということ。棚には、食料品といった商品が陳列され、顧客がそれを手に取ると、スイカのような電子マネーがチャージされたスマートフォン内の「仮想ショッピングバスケット」から代金が引かれるという仕組み。バーコードのついてない商品を自動識別できるセンサーやカメラ、AI(人工知能)を駆使している。商品を棚に戻すと、チャージが解かれるようになっている。顧客は商品を選び、改札口のようなレーンを通り、買い物完了。レジに並ぶことがない。盗難防止のため、入店時にスマートフォンで表示されたバーコードで本人認証を行うことの策もなされている。
セブンイレブンも、このような自動システムの開発に投資をしていて、完全自動化の店舗が日本でも増えていくだろうと専門家は予測している。(友川)