『本のひろば』は、毎月、キリスト教新刊書の批評と紹介を掲載しております。
本購入の参考としてください。
2019年4月号
- 出会い・本・人 聖書本文を読む大切さ (エッセイ:鈴木佳秀)
- 特集 「十字架の贖罪」を学び直すには、この三冊! 森島豊
- 本・批評と紹介
- 『マックス・ヴェーバー「倫理」論文を読み解く』
キリスト教史学会編、教文館―(阿久戸光晴) - 『高齢社会と教会』
関西学院大学神学部編、キリスト新聞社―(山本誠) - 『ルターの脱構築』
江口再起著、リトン―(宮本新) - 『小川修パウロ書簡講義録10』
リトン―(竹田純郎) - 『カタリナ・シュッツ・シェル』
エルシー・アン・マッキー著、一麦出版社―(芳賀力) - 『詩篇の思想と信仰Ⅵ』
月本昭男著、新教出版社―(日原広志) - 『新キリスト教組織神学事典』
東京神学大学神学会編、教文館―(渡邊義彦) - 『聞き書き 加藤常昭』
平野克己編、教文館―(深田未来生) - 『神の国と世界の回復』
稲垣久和編、教文館―(寺園喜基) - 『福音とは何か』
佐藤司郎他編、教文館―(芦名定道)
- 『マックス・ヴェーバー「倫理」論文を読み解く』
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編集室から
本誌は今号からレイアウトをリニューアルしました。すでに2019年1月号より、表紙をカラー印刷に改めたのですが、第二弾として、読み易い組版、特集記事の連載など、時代に合わせた刷新を図っていく予定です。今回のデザインは、『装丁、あれこれ』(彩流社)の著者でもある、装丁家の桂川潤氏に依頼しました。
本誌の源流は、1937年創刊のキリスト教図書雑誌『興文』に遡ります。戦争中に中断しましたが、1957年に再刊され、1975年、現在の『本のひろば』に解題しました。今日に至るまで、戦前から数えれば82年、戦後の再刊からは62年になります。丸善出版の『學鐙』(1897年創刊)や、岩波書店の『図書』(1938年創刊)には及びませんが、読書雑誌として、長年にわたり読書家の支持を得てきました。
再刊された『興文』第一号(1957年6月)の巻頭に、チャールス・ラム『書物と読書についての話』を紹介した上で、「今日、書物でない書物が蔓延しているが、真の書物を紹介する使命が『興文』にはある」と謳っています。ずいぶん気負った表現ですが、ストレートな熱意を感じさせます。本誌が読者の皆様にとって、「真の書物」に出会うきっかけになれば幸いです。(寺田)