『本のひろば』は、毎月、キリスト教新刊書の批評と紹介を掲載しております。本購入の参考としてください。2025年9月号
出会い・本・人
私の人生を変えた一冊の「触媒」(山﨑ランサム和彦)
特集 シリーズこの三冊!
聖書から生まれた物語ならこの三冊!(鈴木結生)
本・批評と紹介
- 『教会は初めてのあなたへ』小林よう子 編(田中伊策)
- 『老いをどう生きるか』渡辺正男 著(棟居勇)
- 『ルター入門』江口再起 著(高村敏浩)
- 『わたしを誰と呼ぶか』大頭眞一 著(鈴木道也)
- 『ルター研究』ルター研究所 編(宮本新)
- 『バラバは、死なず!』岡山孝太郎 著(横山穰)
- 『日本の教育政策とキリスト教学校』森島豊、伊藤悟 編(嶋田順好)
- 『人間とは何であるか』及川信 著(渡邉洋子)
- 『主の晩餐の奥義』トーマス・F・トーランス 著/原田浩司 訳(関川祐一郎)
- 近刊情報
- 書店案内
編集室から
わたしの職場がある早稲田は早稲田大学がある大きな学生街です。アカデミックな街と思いきや、おそらく近辺で最後に残った中型書店が1年前に閉店してしまいました。こうして街からどんどん書店が消えていくのは寂しい限りです。
とはいえ、大型書店は量販店さながらで本や出版文化の香りがあまり感じられず、そうした雰囲気に浸りたければ神保町の書店まで足を伸ばすしかありません。そんな書店がどれくらい残っているかわかりませんが。
先日、以前から気になっていた池袋駅に隣接するビルにある「本と珈琲 梟書茶房」に入りました。ここでは本のタイトルは伏せられた状態でブックマスターらによる短いおすすめ文を読んでインスピレーションが働けば買って読んでみるという大変ユニークな取り組みをしています。また、本を自由に閲覧できるコーナーや読書に集中できるコーナーなど、さまざまな読書体験ができます。2、3回行きましたが、今度はどんな目的で行こうかと楽しみです。
書籍以外の商品も売るヴィレッジヴァンガードやコーチャンフォーも健闘しているようです。どこも生き残りをかけて一生懸命です。
どうせ必死でやるなら、自分がつくる本をどうやったら多くの人に届けられるかをやはり今後は組織的、戦略的に考えて実行していく必要があるのだろうと、今さらながら切実に感じています。悲観はしていません。そもそも文書伝道と営業、パブリシティは、基本的には同じマインドでできると思っています。(市川)
予 告
本のひろば 2025年10月号
本・批評と紹介
(書評)N・T・ライト著『すべての人のためのルカ福音書』、J・ペリカン著『クレド』、喜多村得也訳『エーティンガー 自伝』、H・ノーマン・ライト著『悲しみを道連れに生きる25のヒント』、関西学院大学キリスト教と文化研究センター編『戦争の記憶と想起』、村上純子著『子どもと育ちあうために』他











