『本のひろば』は、毎月、キリスト教新刊書の批評と紹介を掲載しております。本購入の参考としてください。2025年8月号
出会い・本・人
「力から力へと進み」続けるために(永井信義)
特集 シリーズこの三冊!
コンクラーヴェ(教皇選挙)について知るならこの三冊!ーキリストの一番弟子ペトロの後継者選びと教皇制度(阿部仲麻呂)
本・批評と紹介
- 『「イエスの言語」をめぐる論争史』髙橋洋成 著(小河陽)
- 『遠藤周作の生涯と文学』兼子盾夫 著(奥野政元)
- 『生涯現役が贈る人生の道標』島田恒 著(上林順一郎)
- 『イエスとの出会いと救い』本多峰子 著(相賀昇)
- 『ルピナス・ヴァレーへの道』森本佳代、森本二太郎 著(伊藤瑞男)
- 『静寂者ジャンヌ』山本賢蔵 著(西平直)
- 『灰の箴言』リタ・ナカシマ・ブロック、レベッカ・アン・パーカー 著/福嶋裕子、堀真理子 訳(藤本満)
- 『神さまのエンドロール』住谷眞 著(佐々木潤)
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編集室から
毎号巻頭にて一つのテーマに基づき識者に三冊の書籍をご紹介いただく「特集・シリーズこの三冊!」であるが、今号は「コンクラーヴェ」をテーマとさせていただいた。記事でも触れられた、今春話題となった映画『教皇選挙』に加えて、前教皇フランシスコの逝去から新たにレオ14世を選出したコンクラーヴェが世間で大いに注目されていたため、テーマとして取り上げるなら今しかない、と思った次第である。
執筆依頼を快くお引き受けいただいた阿部仲麻呂神父には感謝の言葉しかない。テーマのコンクラーヴェだけに留まらず、教皇制度とその歴史にまで踏み込んで詳しく説明くださり、大変読み応えのある記事になったと思う。是非ご一読いただきたい。
カトリック教会でならともかく、普段の日本社会では教皇が話題になることがそもそも少ない。ましてその代替わりにだけ行われるコンクラーヴェについて知る機会はあまりないのではないか。本記事と紹介いただいた三冊が皆様の学びの一助となれば幸いである。(村上)
※訂正とお詫び
前号7月号表紙にて、巻頭エッセイ「出会い・本・人」のタイトルを間違って表記していました。正しくは、「こぼれ落ちる時間の向かう先──トマス・アクィナスとの出会いから」です。訂正してお詫びいたします。
予 告
本のひろば 2025年9月号
(書評)岡山孝太郎著『バラバは、死なず!』、渡辺正男著『老いをどう生きるか』、小林よう子編『教会は初めてのあなたへ』、トーマス・F・トーランス編『主の晩餐の奥義』、及川信著『人間とは何であるか』他