【本のひろば】 2025年1月号

『本のひろば』は、毎月、キリスト教新刊書の批評と紹介を掲載しております。本購入の参考としてください。
2025年1月号


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出会い・本・人

対立する項目を調停すること―井筒俊彦の著作からの学び(阿部仲麻呂)

特集 シリーズこの三冊!

聖書とは何かを考えるなら、この三冊!(山﨑ランサム和彦)

エッセイ

《皆川達夫セレクション》全三巻の刊行に寄せて(樋口隆一)

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編集室から

 本が読めていない。読みたい本も読まなくてはいけない本もたくさんあるのだが、少し時間が空くとスマホを触っている。このままではいかん、と気合いを入れて手にしたのが『読んでいない本について堂々と語る方法』(P・バイヤール著、大浦康介訳/筑摩書房)だ。出版人としてお叱りを受けそうなタイトルだが、内容は種々の「読んでいない」状態の分析から「読む」行為自体を問い直す読書論にもなっていて、予想以上に面白かった。
 著者によれば、ある本を知るために全ての頁を読む必要はない。深く読み込みすぎると本の全体像を把握できないだけでなく、その本と他の本との関係、また本に対する自己の立場まで見失う。「読まない」ことは本に対して適切な距離を保ち、その真の意味を見極める行為なのだ──これほど積ん読常習者を勇気づけるテーゼがあるだろうか。よし、今度読んでいない本の話が出たら、私も堂々と「ああ、あれは〇〇ですよね」と……いや、正直に「読んでません」と言ったほうが心が楽な気がしてきた。 (豊田)

【お詫びと訂正】

 前号「本のひろば」12月号に誤植がありました。
 14ページ、上段1─2行目の「三十八年間」は、正しくは「四十七年間」です。これは書評者の責任ではなく『岐阜キリスト教史』(教文館)書籍本文の誤りがそのまま書評に引用されたものです。ここに訂正し、お詫びいたします。また今後このようなことがないよう、校正の徹底に努めてまいります。

予 告

本のひろば 2025年2月号

(巻頭エッセイ)西岡昌一郎(特集)「聖書の世界観を深めるための聖書考古学この三冊!」山野貴彦(書評)原口尚彰著『メタファーとしての譬え』、川中仁編『宗教と終末論』、川﨑公平著『使徒言行録を読もう』、デービッド・ワトソン&ポール・ワトソン著『全信徒祭司の教会を建てあげる』、大井満責任編集『全地に満ちる主の栄光』他

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