【本のひろば】 2022年3月号

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 編集委員として、本欄を書く中で何度か、筆者宛てにお便りをいただいたことがある。「よかったので、冊子に引用させてほしい」という光栄なお申し出や、感想と一緒に、ご自身が編まれた人物事典を送ってくださった方もいらっしゃる。お一人でまとめられたということに、頭が下がる思いになった。ここからが筆者の悪いところだが、いずれも、お返事をなかなか書けずにいる。ここにお詫びと、改めて御礼を申し上げたい。

 さて、最近『語りかけ給う神』(飯清著/ヨルダン社)という四十年以上も前に編まれた説教集を読んでいる。「説教集は声に出して読むといい」と聞いたこともあり、マスクの中で口を動かしながら味わっている。舞台となった教会へ就任後、初の説教から収録してあるのだが、最初から忖度のない強気な説教に、読んでいる間中、筆者の頭には雷鳴がBGMのように響いていた。というのも、説教ににじみ出る説教者の厳しさ、鋭さに圧倒され、人間的な憧れすら抱いている自分がいたからだ。説教集とは御言葉を楽しみ味わうことが第一だが、言葉ににじみ出た説教者の人柄や、人生をも楽しむものだと教えてもらったような体験だ。

 今も数多くの説教者がいる中、紡がれた言葉が少しずつ時代に埋もれていってしまうことにふと寂しさをも感じている。今は、多くの教会が説教を文字、録音問わずネットに公開しているような時代だ。読者の中にもこのコロナ禍で「推し」の説教者に出会ったという方はいないだろうか。ぜひ、筆者にもシェアしていただきたい。ちなみに筆者の推しの説教者だが……おっと、誰か来たようだ。 (桑島)

書き手
キリスト教文書センター

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