【本のひろば】 2021年1月号

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2021年1月号

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 本誌巻頭エッセイ「出会い・本・人」では、人と本との出会い、人と人との出会いが、いかに人生の転機をもたらしたかが語られています。2020年5月号では、田中健三氏(上智大学神学部講師)が、本との出会い、人との出会いを「宝探し」に例えています。その通り、4月号には、浦上充氏(日本基督教団東中野教会牧師)が、『祈りのともしび』平野克己編、日本キリスト教団出版局刊、との出会い、10月号には吉川直美氏(シオンの群教会牧師)が「疲れ果てた末にたどり着いた一冊の聖書」について言及しています。二人とも、宝物としての本に出会われたのです。しかし、いきなり出会ったのではありません。出会うまでの道のりと、紆余曲折について語っておられます。

 また11月号には、北村裕樹氏(日本基督教団武蔵野扶桑教会牧師)が、「いつか来る二回目のために」と題して、断捨離できない本について軽妙洒脱な語り口で記述しています。私も十年前に読んだ時には理解不能だった本を、十年後に読み返すと、すんなり腑に落ちる経験をしました。おそらくその間の人生経験によって、受け入れる素地が出来上がっていたのでしょう。断捨離できない蔵書を見つめながら、「いつか来る二回目」の読書による出会いを楽しみにしています。(寺田)

書き手
キリスト教文書センター

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