【本のひろば】 2019年6月号

『本のひろば』は、毎月、キリスト教新刊書の批評と紹介を掲載しております。
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2019年6月号

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  • 出会い・本・人 出会いは必然 (エッセイ:水口洋)
  • 特集 「トランプ現象」を知るためにはこの三冊! 大宮有博
  • 本・批評と紹介
    • 『教会に生きる喜び』
      朝岡勝著、教文館―(加藤常昭)
    • 『DVDカール・バルトの愛と神学』
      P.ライヘンバッハ監督、新教出版社―(佐々木潤)
    • 『視点を変えて見てみれば』
      塩谷直也著、日本キリスト教団出版局―(大嶋重徳)
    • 『説教黙想 アレテイア死に勝つ慰め』
      日本キリスト教団出版局編―(岩崎謙)
    • 『3分間のグッドニュース「歴史」』
      鎌野善三著、ヨベル―(大頭眞一)
    • 『「新」キリスト教入門(1)』
      新免貢著、燦葉出版社―(島薗進)
    • 『改革派教義学7 終末論』
      牧田吉和著、一麦出版社―(長山道)
    • 『カルヴァン政治思想の形成と展開』
      住田博子著、新教出版社―(千葉眞)
    • 『希望する力』
      佐原光児著、新教出版社―(深田未来生)
    • 『西郷隆盛とキリスト教信仰』
      舘正彦著、キリスト新聞社―(真壁巌)
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編集室から

 私の職場では毎朝礼拝がある。学校を終えて一般の出版社に入り、その後、キリスト教出版社に転職した私にとって、毎朝の礼拝は新鮮だったし、今も大切で、うれしい。今年の受難節は毎朝ヘブライ書を聴き続けた。ヘブライ書はとても苦手な書であったけど、毎朝少しずつ聴くことで、自分なりにわかるようになった気がする。好きな書になってきた気がする。

 「まして、永遠の〝霊〟によって、御自身をきずのないものとして神に献げられたキリストの血は、わたしたちの良心を死んだ業から清めて、生ける神を礼拝するようにさせないでしょうか。」(ヘブライ9・14)

 例えばこの御言葉が、ちょうどその時読んでいた具正謨くうちょんも『論集──典礼と秘跡』(教友社、2012年)と響き合い、迫ってきた。本書の著者は、イエズス会司祭であり上智大学で秘跡神学を講じている方だが、プロテスタントにとっても得るところが大きく、聖餐の神学を学ぶうえで必読の書であると思う。

 「新約における犠牲は、三位の神の愛による自己授与の行為にプライオリティがあることを忘れてはいけない。父である神は人類への愛のゆえにご自分の子を世に与えたのである。御子は父と世に対する愛のゆえに自分の命を捧げたのである」(本書45頁)

 愛に基づく神の自己授与。ヘブライ書も聖餐も受難節も、それを知り賛美し、応答することにつながっている。(土肥)

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